アレルギー性鼻炎 鼻閉 鼻づまり

小児のアレルギー性鼻炎について:小児のテイラーメイド処方

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小児のアレルギー性鼻炎について

 

アレルギーマーチとは

小児では、アレルギーマーチ、すなわちアトピー素因のある児では生育とともに食物アレルギー(胃腸炎)、アトピー性皮膚炎、気管支喘息のアレルギー性疾患がマーチのように順に発症し、最後にアレルギー性鼻炎が小学校高学年頃から発症するという考え方があります。

 

しかし、近年、アレルギー性鼻炎発症の低年齢化がみられています。

 

前向き研究で、小児に限らず、アレルギー性鼻炎の発症は、将来の喘息発症のリスク因子になる小児に限らず、アレルギー性鼻炎の発症は、将来の喘息発症のリスク因子になることが示されています。

 

アレルギー疾患の自然経過への修飾作用、つまり新規の喘息発症予防のためのアレルギー性鼻炎の治療の重要性を留意する必要があります。

 

アレルギー性鼻炎の低年齢化については、1歳6ヶ月健診におけるアレルギー性鼻炎の罹患率が1.5%であるとの報告があります。1)

 

一方、フランスからの報告では、1歳6ヶ月児のアレルギー性鼻炎様症状の有病率は9.1%であったとされています。2)

 

通年性アレルギー性鼻炎、スギ花粉症の有病率ともに小児期に急増してピークに達することが示されており、特に10歳までが疾患成立の主要な時期であると考えられています。

 

アレルギー性鼻炎は喘息やアトピー性皮膚炎に比べて自然寛解が少ないとされています。

 

その一方で新たな発症患者が加わるため有病率は高くなります。3)

 

いったん発症した鼻炎患者の長期経過についてはいくつか報告があるものの、治療内容や治癒の定義が異なるため、実態は不明ですが、スギ花粉症については小児期から青壮年期においては自然軽快はほとんど見込めないとの報告があります。4)

 

小児のアレルギー性鼻炎のテイラーメイド治療

参考↓成人のアレルギー性鼻炎のテイラーメイド治療について↓

https://wp.me/p91zpQ-fR

 

小児の場合は、年齢制限のあるお薬もあるため成人よりも抗アレルギー薬の選択肢が少なくなります。

 

選択肢が少なくなる分、処方量の調整がより重要になります。

 

しかしながら、たいていの小児のお薬は、ざっくりとした体重あたりの処方量、あるいは年齢機械的に処方されることが多いです。(例えば体重25kg〜30kgだからこの量、というように)

体重もどんどん増えていくことが多い小児ですので、不足がちになっているために

薬を飲んでいるのに効かない!というお子さんを見かけることがあります。

体重に見合う処方量に最適化します。

 

内服薬の組み合わせや、外用薬の使用にあたる指導方法

内服後の使用感によるフィードバックなどは 成人と同じコンセプトで行いますが

お子さん自身が理解できるように 易しい言葉で何度も伝える努力をします。

 

 

文献

1)Osawa Y, Suzuki D, Ito Y, et al: Prediction and prevention of allergic rhinitis : A birth cohort study of 20 years. J Allergy Clin Immunol 136 (4): 932-940, 2015

2)Herr M, Clarisse B, Nikasinovic L, et al: Does allergic rhinitis exist in infancy? Findings from the PARIS birth cohort. Allergy 66 (2): 214-221, 2011.

3)奥田 稔:鼻アレルギー 基礎と臨床 初版, 130-131, 医薬ジャーナル社, 大阪, 1999

4)櫻井 利興:小児花粉症の自然経過. MB ENT 149: 16-19, 2013

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