アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎の漢方治療〜ガイドラインに基づいて〜

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このページではアレルギー性鼻炎の漢方治療について、ガイドラインで推奨されている処方を解説します。

 

最新の「鼻アレルギー診療ガイドライン」(2016年版、第八版)では、アレルギー性鼻炎の漢方治療として、
葛根湯(かっこんとう)、
柴朴湯(さいぼくとう)、
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)に加えて、
以前のガイドラインには入っていなかった苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんとうみしんげとう)が推奨されています。

 

ガイドラインの治療の中心は、第2世代の抗ヒスタミン薬と点鼻ステロイド薬です。

しかし、上記の西洋薬のみですっきりしない症例に、漢方薬を併用することで症状のコントロールがよくなることがあります。

 

 

1.小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

体力が中等度の方に用います。アレルギー性鼻炎では最初に試してみる漢方薬にしています。麻黄とふくみ、高齢者には注意が必要です。麻黄にはエフェドリンが含まれており、鼻漏、鼻汁の緩和には有効ですが、交感神経を刺激する作用があり、高齢者の多くでみられる冠動脈疾患、狭隅角緑内障、前立腺肥大などの症状を悪化させる可能性があります。

2.麻黄附子細辛湯 (まおうぶしさいしんとう)

比較的体力の低下した方に用います。高齢者で、悪寒、微熱、全身倦怠がある人、手足の冷えがある場合にも。構成生薬のすべてに温める作用があり、麻黄を含みます。冷えをともなうような場合によいと考えています。保険適応のある病名は感冒、気管支炎。

 

 

3. 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)

比較的体力が低下し、喀痰の多い咳嗽(せき)を伴うような場合に用います。貧血傾向で出足の冷えのある方に。ほとんどの構成生薬が身体を温める作用があり、麻黄を含まない処方。フレイルな状態、冷えを訴えることの多い高齢者には使いやすい処方です。

保険適応のある病名は気管支炎、気管支喘息。

 

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