減量 〜いびき軽減に、こんなことから初めてみては〜
いびき、睡眠時無呼吸は 基本的に減量によって改善が見込めます。
ただしその改善具合は、もともとの体重や、骨格、頸部の脂肪の付き方、眠り方など多くの条件に左右されるので、一概に申し上げることはできません。
(ここでは中枢性の無呼吸や、痩せ型であるが極端な小顎、などの特殊なケースは除外し、よくあるいびき、無呼吸を想定しています。)
効果が顕著であるのは肥満のある方。
「どこから肥満とみなすか」については、BMI(body mass index)という指標があります。
通常18.5~25未満を標準体重とし、22くらいが最も病気になりにくいと考えられています。
BMI=体重(kg)➗身長(m)2
体重64kg 身長170cm(1.7m)の場合、64 ➗1.7✕1.7)=22.1となります。
リンク:こちらのサイトでカンタンに→BMIの計算ができます。
ぜひ一度確認してみて下さい。
日本人は比較的肥満に弱い民族ともいわれることがあります。
その理由は、BMIが25以上になると、BMI22に比べ、糖尿病、脂質異常症、高血圧症の合併頻度が2倍以上になるからです。
肥満:BMIが25以上で、脂肪組織が過剰に蓄積した状態
BMIが25を超える場合、標準体重まで減量できればよいのですが、数値が大きければ、それはたやすいことはありません。
体重を3~5%減らすと、脂肪細胞から分泌される、レプチン、TNF-α、レジスチン(インスリン抵抗性)、アンジオテンシノーゲンなどの量が減少し、
病的な肥満から健康な肥満に近づきます。
まず3%減!がんばってみましょう! 外来に来ていただければ応援します!笑
ただし、腰痛、膝痛、睡眠時無呼吸のような、重さや脂肪組織のボリュームによるものは、標準体重に近づける努力をしないと改善が難しいとされます。
世の中にダイエットにまつわる情報は 山のようにあります。
無理なダイエットはリバウンドで太ったり、そもそも続けられなくて意味がありません。
日常生活にも取り入れやすい対策をご紹介します。
● 野菜を一番に食べる:胃の粘膜に野菜が張り付き血糖値上がりにくい。(血糖の急激な上昇がインスリン分泌につながり、なぜ減量に望ましくないのかはここでは省略します。)
● やせたければ キャベツのような固いものと食べないといけない。7分噛むと満腹感↑
● 食べ始めて30分したら歩く. 歩けないなら足踏みやエアー水泳でもいい。
やらないよりまし!食後血糖の上がり方が違ってくる。
● 糖質を減らす。
● どか食いはよくない 1日3回にわけて食べる。
● はや食いもよくない 食事時間20~30分かけて食べる。
● 夜8時以降は食べない。 生野菜と水はOK
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)のような漢方薬を用いると、
基礎代謝が上がり体重減少に繋がります。
ただし、半年くらいで効果がなくなるとの意見もありますので、減量のきっかけ作りに良いかと思います。
皆さん、メタボリックシンドロームの基準がご存知でしょうか。
いわゆるメタボ、といわれるものです。