「ナステント」について紹介します。

ナステントは ナステント社が開発、販売するいびき治療用品です。
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理論は、医療現場で昔から使用されてきた経鼻エアウェイと同じで、鼻腔〜軟口蓋を超えて咽頭腔までの空気の通り道を強制的に確保するもの。です。
そもそも、医療現場で呼吸の不安定な方の気道確保の用いられていたものを
一般の方が自分自身に使用しやすいように改良、工夫された製品になります。

ナステントは一箱 7本入り。毎日使い捨ての製品です。一箱3478円です。
ナステントの効果を得るためには、その方に適したナステントを選択することが必要です。
鼻の穴から喉までの長さや、ナステントのチューブの入りやすさ・気道確保のしやすさなどは人によってそれぞれ異なります。
個々の鼻〜咽頭の形態に合うように、左右別で6種類の長さ、ソフト、ハードタイプがあるので、ナステントの製品ラインナップは全部で24種類もあります。
長さは120〜145mmまで。使用にあたっては医師によるフィッティングを行い、
使用する方に合わせて長さを選びます。
ナステントの使用法と挿入のコツ

パッケージにある1,2の 順に袋を破いて、開けます。

ナステントの先端にゼリーが塗られた状態で入っています。
ゼリーに触れること無く、ナステントの端のほうを持って鼻腔に挿入します。
この時、鼻腔の上側に誤って挿入されて上手くいかない方が多いです。
↓の画像でいいますと、ちょうど真下方向、後頭部に向かってまっすぐにチューブを押すようなイメージで挿入すると、自然と鼻腔の広いところを通過して上手く挿入できます。
ナステントは柔らかいので、折れ曲がる方向に力がはいるとうまく挿入できません。
極力ナステントが曲がらないように、まっすぐ保ったイメージで押し進めることがコツです。
鼻の奥の壁(上咽頭といいます)に当たると自然と下方向に向きを変えて挿入できます。
ナステントってどんな風に作用するの?

写真は、気道のカットモデルです。モデルの青い部分は気道が狭くなりやすいポイントを示しています。
カットモデルにはナステントが挿入されています。
実際に使用するときは、鼻の入り口の鼻中隔に、ナステントのフックを引っ掛けて固定します。
フィッティングの際には、ナステントは鼻から挿入後に、口腔から見たときに
口蓋垂(のどちんこ)より1cm程度下まで出てくるような長さを選ぶことになっています。
最適な長さより短いナステントを使った場合には、充分な気道確保の効果を得ることができません。
逆に長すぎる場合には、ナステントの先端が喉にあたって違和感が強くなり、安眠を妨げることがあります。

上の写真は、ナステントによる空気の流れを示します。
ナステントは、鼻腔、咽頭腔の狭窄や閉塞を防ぐことによって、
いびき、無呼吸を軽減するのが目的です。
実際に入れてみると、ほとんど目立たず、
とてもやわらかい素材なので、鼻、のどの違和感もそれほど強くありません。
はじめは喉のあたりにナステントが触れるのが気になりますが、使用されている方によれば、数日で慣れるとのこと。
鼻がスースーよく通るので、普段、鼻呼吸がしにくい方だと、ずいぶん気持ちよく感じられると思います。
ナステント購入にあたっては、医師の指示書が必要になります。
指示書にあるナステントのみ、ナステント取扱販売店もしくはWEBで購入することができるシステムです。
いびきにたいして、手軽にアプローチできるナステント。
いびきのある方は、多かれ少なかれ睡眠時無呼吸も伴う事がほとんどですので、通常、簡易睡眠検査で、無呼吸の程度などを評価した後にナステントを導入することをおすすめしています。
睡眠検査の結果、特にAHIが20以下で、鼻閉や肥満もなし、口腔内装具は使いにくくて、アルコールも飲まないのにいびき音が気になる、口腔内装置も使いにくい、というような方には良い適応です。
AHI20以下について、SASCAREの考えを下記リンクで解説しています。
AHI20以下は治療しなくていいの?〜軽症で良かった、ではありません〜
実際にナステントがとても効果的だったケース
先日来られた患者さんで、ナステントの効果がよく発揮された方がいらっしゃったので
その経緯をご紹介します。
家人より、いびきと睡眠時無呼吸を指摘されている、とのことで受診されました。
自覚的にも日中の眠気がひどくて、どうにかしたいと。
診察してみると、鼻閉はほとんどなく、鼻中隔湾曲症や
アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など鼻閉につながる要素もない。
肥満や、アルコール摂取もないという方。
自宅で行う簡易睡眠検査をしたところ AHIは10点台前半。
これではCPAPの適応にはならないし、(簡易検査では40<がCPAP保険適応)
PSGをしても、CPAP保険適応のAHI20以上になる見込みは高いとは言い難い。
もしかしたらAHI:20を超えるかもしれないけど、超えなかったら検査費用が無駄に...
何か装着していびきを軽減するようなものがないですか?と尋ねられたので
この方にナステントフィッティングしてみたところ、いびきが軽減したとのこと。
日中の傾眠傾向がどのくらい改善しているのかは、評価しにくいですが、
以前よりはよいですと。
夜間のいびき、無呼吸がどの程度改善されているのか計測してみたいところですが
そもそもAHIが10点台前半と、そもそも睡眠時無呼吸としては
軽症に分類される方でしたので、それよりいくらかでも改善していれば
ヨシと考えてよいかと思います。
これまでなら、放置になるか、スリープスプリントをおすすめするか、横向き寝など生活習慣の改善を促すくらいしかなかったことを思えばずいぶんな進歩です。
ナステントはまだまだ新しい製品でその活用すべき場面もこれから明確になっていくと思います。
ナステントフッティングに随時対応していますので