いびき 睡眠時無呼吸

CPAPがうまくいかない12の理由

このページでは 睡眠時無呼吸(SAS)の治療に用いられるCPAPがうまくいかない理由について解説します。

導入拒否や、使用率の低下をきたしやすい理由がはっきりわかっていれば、対処もできます!

「CPAPつけたほうがいいのは分かってるんだけど...気持ちよく使えなくて...」という方のお役に立てば幸いです。

 

1.重症度

超重症の睡眠時無呼吸ではCPAP継続が困難なことがあります。これはなんとなく想像が付きやすいかと思うのですが、軽症の睡眠時無呼吸もCPAP継続が困難とされています。

2.マスクのエア漏れ

CPAP用のマスクには多くの種類があります。


「標準仕様の吊るしのマスクなんかじゃ満足できないぜ!」というカスタム志向の方には、お好み似合わせてベストの選択を考えます。

気持ちよく使えることが CPAPではとにかく大事です。Controlled heated humidificationができるものは、積極的な加湿可能です。

 

3. 鼻詰まり(鼻閉)、扁桃肥大など上気道の狭さがあるケース

私は鼻の短期治療を得意としているので、CPAPが使いやすくなるように、鼻の手術のご相談(←リンク)をいただくことが 多いです。

4. 乾燥

CPAP使用時に吸い込む空気は、鼻腔での生理的な加湿や加温が十分ではありません。 

CPAPの機能で、Controlled heated humidificationができるものは、積極的な加温、加湿が可能です。


5. 結露

特に冬場はCPAP回路が結露しやすくなります。

ヒヤッとする冷たい水がマスクに落ちてくると目が覚めてしまいます。CPAPの機能で、Controlled heated humidificationができるものは、結露軽減が見込めます。

6.腹部膨満

睡眠中に空気を飲み込んでしまうことによります。CPAP圧設定で改善することがあります。

7.不眠
CPAPの違和感で、眠りに入るまでの時間が長くなる場合があります。入眠までのCPAP設定の調整、睡眠導入剤の併用を検討します。

8.CPAP開始初期の使用率

CPAPを開始して、初期の使用率が低い方は継続使用が難しくなる傾向があります。初期に気持ちよく使えるように、いろんな角度から整えていくことが、医師の技量になろうかと思います。

ただ、CPAP業者さんにまかせるだけ、では医者はいらないですものね。CPAPの限界もわかりつつ、CPAPで改善の見込める方の心に響く声掛けをすることが大事だと思っています。

9. 自覚的な眠気とCPAP開始後の満足感

 

CPAP開始前の眠気が強かった方で、CPAP導入後に改善感・満足感がある方ほど、CPAPの継続率がよいです。

10. CPAP使用意義の理解不足

 

CPAPの必要性を理解してもらうこと、は当然のことながら、上手く継続使用できると、こんないいことがある!と意欲が出てくるようにサポートすることが大事かなと思います。

CPAPを始める段階では、CPAPの意義をすべて理解するのは難しいです。少しずつ慣れてきたら、望ましい使用時間や、開始後にどれくらい良くなっているか、についてフィードバックしながらCPAPを継続していく意欲を保てるようにお手伝いします。

治療の目的やCPAPの必要性について、理解を深める努力を絶やさないようにします。将来的にCPAPを離脱できる可能性のある場合には、根治に向けて生活習慣の改善点を探すお手伝いをします。

11.患者さんのキャラクター

 

精神医学的な要素がCPAPの継続率に影響を及ぼすとされています。

 

12. 適正圧決定の方法

一部患者さんでは、CPAPの圧設定のために入院を要することがあります。

 

多くのCPAPユーザーの方が当施設での治療を続けています。

耳鼻科医がCPAP管理に関わると、鼻呼吸をコントロールしやすいのでとても有利で、CPAP継続率が高いんです。

私はアンチエイジング専門医でもありますので、体重管理や、栄養指導なども得意としています。睡眠時無呼吸の治療でご不安のある方のサポートならお任せください。

大阪 和泉市の耳鼻咽喉科

はるか耳鼻咽喉科

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医学博士
耳鼻咽喉科専門医
抗加齢医学専門医:中西 悠

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